Home > 松尾芭蕉の足跡を行く > 平成29年(2017).04 小松・山中温泉・大聖寺

小松・山中温泉・大聖寺_h28.04.24 〜 27

 小松市・山中温泉など4月24〜27日の4日間、岩波文庫の「おくのほそ道 付曾良旅日記」を持って小松・加賀市山中温泉・大聖寺と歩いてきました。

 芭蕉は山中温泉に8泊しました。それで2泊しましたが1日は雨でした。

  2017(h29).05.01 G.kitoh

 下の全写真を左クリックしますと、多少大きめな写真(横1020ピクセル)でご覧いただけます。

2017(h29).04.24

八重桜

 直行便の小松空港着は16時10分、この日小松の最高気温は25度と暑かったです。
小松駅へバスで向かいました。八重桜がまだ咲いていました。右の建物は小松駅です。


【写真No1 桜】

弁慶・冨樫像

 駅西口広場に、弁慶と冨樫の像が建っていました。安宅の関所跡 にあるもののミニ像ということですが、義経がいません。弁慶の「智」、冨樫の「仁」、義経の「勇」が勧進帳では語られているそうで、「勇仁智」の意味が分かりました。


【写真No2 弁慶・冨樫像」

夕食

 夕食はホテル2階にある「かまど」という店でとりました。


【写真No3 かまど】

2017(h29).04.25_小松から山中温泉

 まず小松市内の句碑などを見て回り、それから加賀温泉駅へ行きました。
ここから送迎バスで 山中温泉 へ向かいました。

菟橋(うはし)神社・諏訪宮(すわのみや) 小松市浜田町イ233

 曾良旅日記に「諏訪宮祭ノ由聞テ詣」とあります。この神社です。

【写真No4 菟橋神社】

 「しほらしき名や小松ふく萩薄」の句碑があります。


【写真No5 「しほらしき」句碑】

建聖(けんしょう)寺 小松市寺町94

 菟橋神社から徒歩5分ほどで建聖寺に到着です。


【写真No6 建聖寺】

 曾良旅日記には「立松寺ヘ移ル」とあります。この立松寺が、建聖寺のことと注書きしています。


【写真No7 建聖寺説明版】

 庭にご住職がおられて、芭蕉木像を拝観することができました。
高さ20a弱くらいの木像です。拝観することができて幸せでした。


【写真No8 芭蕉木像】

本折日吉(もとおりひよし)神社・山王宮(さんのうみや) 小松市本折町1

 建聖寺から12分です。大きな神社です、赤い鳥居から中へ入りました。


【写真No9 本折日吉神社】

 芭蕉留杖(「りゅうじょう」と読むのでしょうか?)の地という碑が二つ並んでいました。1960年と1998年の建立です。当社で句会(山王句会)があり、芭蕉は「しほらしき」の句を詠みました。


【写真No10 芭蕉留杖の地碑】

多太(ただ)神社・八幡宮(はちまんぐう) 小松市上本折町72

 本折日吉神社から6分で着きました。
 奥の細道では「太田(ただ)の神社」、曾良旅日記では「多田八幡」と記しています。


【写真No11 多太神社】

 木曾義仲が奉納した斉藤実盛(さねもり)の兜で有名です。兜は展示していなくて見ることができませんでした。


【写真No12 実盛の兜】

 「むざんやな甲の下のきりぎりす」が成案ですが、初案は「あなむざん(や)甲の下のきりぎりす」です。両句の句碑がありました。


【写真No13 「あなむざん」「むざんやな」句碑】

小松駅東側・こまつの杜

 大きなダンプが見えました。建物にKOMATSUの文字。小松製作所 の創業者 竹内氏が、この地で小松鉄工所を開設したことを知りました。


【写真No14 こまつの杜】

加賀市山中温泉

 明日は雨が降るというので、宿に荷物を置いて近くを歩きました。
よしのや依緑園(いろくえん)の向かいの道路脇に「湯の名残今宵は肌の寒からむ」という句碑がありました。

【写真No15 「湯の名残」句碑】

 こおろぎ橋は宿から近いでした。橋に向かう下り坂に「かがり火にかじかや波の下むせび」の句碑があります。


【写真No16 「かがり火に」句碑】

鶴仙渓(かくせんけい)

 こおろぎ橋は、「行路危」が名の起源とも。総ひのき造りの橋です。


【写真No17 こおろぎ橋】


【写真No18 下から見たこおろぎ橋】

 こおろぎ橋から下流の黒谷橋までの大聖寺川渓谷1.3qを 鶴仙渓(かくせんけい) といいます。


【写真No19 鶴仙渓】

2017(h29).04.26

 終日雨でした。館内を散歩(?)し、温泉につかりビールを飲んで過ごしました。
部屋から 鶴仙渓 が見えます。若葉が雨に当たり緑あざやかでした。


【写真No20 部屋から見た鶴仙渓】

 ロビーには、芭蕉の句を書いた掛け軸がかかっていました。


【写真No21 ロビーの掛け軸】

2017(h29).04.27_山中温泉から大聖寺、小松空港

菊の湯

 雨が止みました。午前6時から温泉街を歩いてきました。
菊の湯は総湯(そうゆ:旅館の外にある共同浴場)です。おんな湯は別建物です。


【写真No22 菊の湯】

泉屋跡

 菊の湯の斜め向かいにある呉服店のところが、芭蕉一行が泊まった泉屋跡です。


【写真No23 芭蕉逗留の跡】

芭蕉の館

 芭蕉の館は、泉屋に隣接の扇屋別荘を改築したものだそうです。
この時間ですから開館前です。


【写真No24 芭蕉の館

 山中温泉で芭蕉と曾良は別れました。その様子を表した二人の像がありました。
この時、曾良は「行き行きてたふれ伏すとも萩の原」、
    芭蕉は「今日よりや書付消さん笠の露」
   と詠みました。


【写真No25 芭蕉と曾良別れの様子】

道明が淵

 あやとり橋付近の渓谷を道明が淵と言い、大聖寺川で最も美しい景色と言われています。
芭蕉は2日連続訪ねています。あやとり橋上流方面には川床が設けられています。


【写真No26 上流】


【写真No27 下流】

 道明地蔵の近くに「山中や菊は手折(たお)らじ湯のにほい」の句碑。


【写真No28 【山中や」句碑】

全昌(ぜんしょう)寺 加賀市大聖寺神明町1

 宿に戻り朝食後一休み。加賀温泉駅に出て、ここから隣の大聖寺駅まで3分です。駅から徒歩10分で全昌寺です。

 山中温泉で別れた芭蕉と曾良の二人は、1日違いでこの寺に泊まっています。
「一夜の隔て千里に同じ」と奥の細道で述べています。


【写真No29 全昌寺】


【写真No30 芭蕉と曾良の解説】


【写真No31 芭蕉塚と曾良句碑】

 寺には、杉風(さんぷう)作の芭蕉木像が展示されています。建聖寺の像とは顔の表情がずいぶん違います。


【写真No32 木像】

 曾良が秋風を聞いた裏山はここか、としばし眺めてきました。


【写真No33 全昌寺裏山】

大聖寺駅句碑

 大聖寺駅から小松駅まで電車に乗る際、ホームに句碑があることに気づきました。「やまなかや」の句碑です。


【写真No34 大聖寺駅句碑】

小松空港

 空港から見る 白山 です。帰途は羽田経由でした。羽田空港は9年ぶりに利用しました。


【写真No35 小松空港】

      
      
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