Home > 松尾芭蕉の足跡を行く > 平成27年(2015)草津・水口・大阪

吉野山、山崎

 吉野山、山崎に芭蕉の句碑を訪ねてきました。
吉野山といえば春の桜ですが、芭蕉がこの地を最初に訪ねたのは秋でした。そんなこともあり、秋の吉野山訪ねてみました。

 初めての吉野山でしたが、人も少なくゆっくり歩いてきました。

  2015(h27).11.12 G.Kitoh

2015(h27).11.04_東光院 豊中市南桜塚1丁目12-7

 大阪(伊丹)空港から梅田に出るため、モノレール乗り継ぎ阪急電車に乗車しました。
曽根駅で降りて東光院に行ってきました。

東光院山門

 東光院 を知ったのは、「花の旅関西」という本を図書館から借りて読んだからです。
萩の寺として知られ、正岡子規の句碑もあります。


【写真:No1 東光院山門】

東光院子規の句碑

 子規の句は、「ほろほろと 石にこぼれぬ 萩の露」 です。


【写真:No2 東光院子規の句碑】

東光院萩

 萩の花 は9月中・下旬が見頃で咲き終わっていましたが・・。


【写真:No3 東光院萩】

2015(h27).11.05_大阪・吉野往復

 近鉄阿部野橋駅から電車で吉野駅、
ここから吉野山までロープウェイ乗車、吉野山駅・奥千本口間は路線バスに乗りました。

近鉄特急

 当麻寺に行ったとき以来の阿部野橋駅です。行きは特急に乗りました。


【写真:No4 近鉄特急】

下市口駅

 途中 下市口駅 に停車しました。
ここは、44年前大峰山登山の後乗車した駅です。当時のアルバムからキップを見つけました。


【写真:No5 下市口駅】

ロープウエイ千本口駅

 近鉄吉野駅からロープウエイ千本口駅へ向かう道路の紅葉。


【写真:No6 ロープウエイ千本口駅】

金峯山蔵王堂

 まず金峯山寺(きんぷせんじ) 蔵王堂に足を運びました。


【写真:No7 金峯山蔵王堂】

柿の葉寿司

 早めの昼食は、柿の葉寿司 で。


【写真:No8 柿の葉寿司】

金峯神社句碑

 奥千本口バス停から5分ほど上がった金峯神社境内にある芭蕉の句碑には、「木の葉散 桜は軽し 檜木笠」と。
暮秋桜の紅葉見んとて吉野の奥に分け入りはべるに、と芭蕉俳句集には前書きがあります。貞享元(1684)年の秋です。


【写真:No9 金峯神社句碑】

金峯神社

 句碑の先に 金峯神社 があります。この右の道を上りました。


【写真:No10 金峯神社】

西行庵

 金峯神社から16分歩いて西行庵に着きました。
芭蕉は貞享元年9月、一人で吉野の奥をたどり、奥の院(金峯神社?)より右の方2町ばかり分 け入り・・西行の草の庵の跡を訪ねています(野ざらし紀行)。


【写真:No11 西行庵】

苔清水

 西行庵の近くに 苔清水 があります。芭蕉は此処で「露とくとく 心みに浮世すゝがばや」と詠みました。心みは、試みの意味でしょう。写真右がこの句碑です。
 左には「春雨の こしたにつたふ 清水哉」の句碑 があります。こちらは貞享5(1688)年春に訪ねたとき詠んだものです。

【写真:No12 苔清水】

「凍(いて)とけて」木製句碑

 苔清水の付近に木片がありました。拾ってみると文字が見えます。芭蕉の「凍(いて)とけて 筆に汲み干す 清水哉」
でしょう。大事に立てかけてきましたが朽ちるのではと案じられます。


【写真:No13 「凍(いて)とけて」木製句碑】

山道

 苔清水から帰りの道です。紅葉が鮮やかでした。


【写真:No14 山道】

東南院句碑

 帰り道、中千本地区の東南院に寄りました。「碪打(きぬたうち)て 我にきかせよ 坊が妻」の句碑です。
野ざらし紀行では、ある坊に一夜をかりてと記していますが、それが 東南院 でしょうか?


【写真:No15 東南院句碑】

東南院多宝塔

 東南院は、多宝塔としだれ桜で有名です。


【写真:No16 東南院多宝塔】

エビスバー

 大阪に戻り、エビスバーで黒ビールを一杯。


【写真:No17 エビスバー】

2015(h27).11.06_JR 山崎駅周辺

高槻能因塚

 芭蕉は「笈の小文」の旅を終えた後、貞享5(1688)年4月、布引の滝・箕面の滝・ 能因塚・山崎宗鑑屋敷跡などを巡覧して京都に入っています。

 能因塚は昨春西国街道を歩き見てきたので、今回は山崎を訪ねました。

【写真:No18-1 高槻能因塚

府境

 JR 山崎駅は京都府大山崎町にあります。ここから東に少し戻ると京都府と大阪府の境になります。
写真の左側が乙訓(おとくに)郡大山崎町、右側が大阪府三島郡島本町になります。

 島本町側にあるのが 関大明神社(せきだいみょうじんじゃ) です。

【写真:No 18-2 府境】

説明標

 関大明神社に建つ説明標。山崎宗鑑屋敷跡がこの近くにあったこと、芭蕉が訪ねて句を詠んだことが記されています。

【写真:No19 説明標】

「ありがたき」句碑

 大阪方面に少し歩くと「ありがたき 姿おがまん 杜若」の句碑があります。

【写真:No20 「ありがたき」句碑】

サントリー山崎蒸留所

 さらに進み線路を渡ると、サントリー山崎蒸溜所 があります。
11月から施設改修のため見学はできませんでした。

【写真:No21 サントリー山崎蒸留所】

山崎宗鑑句碑

 大山崎町に戻り、踏切近くの天王山に登る道のところに 山崎宗鑑 の句碑があります。

 「うつききて ねぶとに鳴や 郭公(ほととぎす)」 と書いてますが、読みづらいです。

 4月がきて声太に鳴いているホトトギス、と言う意味と、根太(ねぶと : 腫れもの) が疼いて泣いているホトトギスという意味があり、親交のあった連歌師 荒木田守武 をからかったと言われています。

【写真:No22 山崎宗鑑句碑】

山荘美術館

 坂道を登っていくと、アサヒビール大山崎山荘美術館 があり入館してきました。

【写真:No23 山荘美術館】

2015(h27).11.07_四天王寺 大阪市天王寺区四天王寺1丁目11-18

四天王寺五重塔

 2013 年 5 月 NHK BS「こころ旅」で、四天王寺金堂 の壁画が放送されました。
それを見て一度訪ねてみようと考えました。

【写真:No24 四天王寺五重塔】

金堂

 金堂内壁には、中村岳陵画伯 の描いた 釈尊の誕生から入滅までの図 が並んでいました。撮影禁止です。

【写真:No25 金堂】

紅葉

 ナナカマドの木でしょうか、きれいに紅葉していました。

【写真:No26 紅葉】

      
      
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