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大津市・幻住庵など_h28.10.26 〜 29

 芭蕉の足跡めぐりを本格的に始めて足かけ15年になります。
今回は行けそうで行けなかった、幻住庵(げんじゅうあん)などを訪ねました。

  2016(h28).11.02 G.kitoh

 下の全写真を左クリックしますと、多少大きめな写真(横1020ピクセル)でご覧いただけます。

2016.10.26_大阪市

 このところ伊丹空港の便が増えて、関空・神戸の空港を利用しなくなりました。
伊丹空港売店で販売していた、菓匠庵の「くず流し」が今年3月から取り扱いを中止、そうして阪神百貨店10階にあった「旬粋」も 3 月で閉店していました。

阪神百貨店_大阪市北区梅田

 旬粋は比較的空いていてゆったりしたスペースがあり、よく利用していました。
今回訪ねると、旬粋に入っていた「すし萬」が、その場所で単独営業していました。

【写真No1.すし萬】

 コース料理のにぎりです。以前がよかったように思うのは気のせいでしょうか。

【写真No2.料理】

2016.10.27_大阪から大津

 泊まったホテルから太融寺が近いとわかり訪ねました。

太融寺_大阪市北区太融寺町

 2013年11月27日に行ってますから3年ぶりです。通勤の人が手を合わせている姿に感心しました。

【写真No3.太融寺】

幻住庵_大津市国分 2-5

 芭蕉は、奥の細道の旅を終えた翌年の元禄 3 (1690) 年 4 月から 7 月までのおよそ 4 ヶ月間をここ幻住庵で過ごし、有名な俳文「幻住庵記」を書きました。

【写真No4.幻住庵入口】

 幻住庵は八幡宮の傍(かたわら)に有り、と芭蕉が述べています。この八幡宮が近津尾(ちかつお)神社です。

【写真No5.近津尾神社】

 この神社の境内に、幻住庵がありました。今は幻住庵跡の石柱が建っています。

【写真No6.幻住庵跡】

 ここから少し登ったところに、1991年に復元された幻住庵があります。
この前に 1935 年 〜 1990 年まで復元された幻住庵があったことを、庵の世話をされている方からお聞きしました。


【写真No7.幻住庵】

 芭蕉は幻住庵からの眺望を細かに述べています。が、今見えるのはこのようなものです。琵琶湖は左側奥ですが見えません。ビルの間を新幹線が走っていました。

【写真No8.庵からの眺め】

 芭蕉は、幻住庵記を「先たのむ 椎の木も有 夏木立」という句で締めくくっています。その句碑が幻住庵の下にあります。

【写真No9.「先たのむ」句碑】

 周りには椎の木が沢山あって、実が落ちていました。


【写真No10.椎の実】

石山寺 大津市石山寺 1-1-1

 5月にラジオを聞いていると、大津の人が石山寺で秘仏を開扉していると話していました。
手元の本で調べると「本尊は秘仏の如意輪観音の巨像」と書いていました。それで、芭蕉よりも観音像を拝観するため訪ねました。


【写真No11.石山寺】

 紅葉にはまだ早く、色づきはこれくらいでした。


【写真No12.紅葉】

 33 年に1度の御開扉ですから、次回の時にはこの世にいません。5b ほどの大きな観世音菩薩をしっかり拝観しました。


【写真No13.御開扉】

 本堂から上にあがると芭蕉庵があります。芭蕉ゆかりの茶室ということですが非公開です。左には月見亭があります。


【写真No14.芭蕉庵】

 石山寺から石山寺駅まで歩き、京阪電車で石山駅に向かいました。


【写真No15.京阪電車石山寺駅】

2016.10.28_大津

 幻住庵記に、庵から見回せば「橋有り」と記しています。この橋が瀬田の唐橋です。
ホテルから瀬田の唐橋まで歩いて15分ほどでした。

瀬田の唐橋_大津市瀬田1丁目

 橋は一つと思っていましたが、瀬田川に中ノ島がありその間に大小二つの橋が架かっていました。写真は東側から、木のある中ノ島を間に西を見た構図です。


【写真No16.瀬田の唐橋-1】

 この橋は 1979 年に建て替えられたコンクリート製ですが、風情があります。


【写真No17.瀬田の唐橋-2】

 欄干の柱に擬宝珠(ぎぼし)があります。
文字が彫られているので見ていると、自転車に乗ってすれ違った方が、古くなった擬宝珠を再鋳造する際、昔の文字を残している物などがあるので一つずつ見てみるとよいです、と親切に教えてくださいました。


【写真No18.擬宝珠】

唐橋から電車で膳所(ぜぜ)へ向かいました。膳所駅の裏に竜ヶ丘俳人墓地(俳人塚)があります。以前行っていますが、幻住庵の世話をしていた方が、あそこが好きですと言われたので行ってみることにしました。

竜ヶ丘俳人墓地_大津市馬場 2-12-62

 国道1号線のすぐ横に墓地があります。狭いところです。


【写真No19.竜ヶ丘俳人墓地】

 丈草の碑を囲んで左右に16の名前を刻んだ碑がありました。丈草の碑の裏に元禄 17 年 2 月 24 日と彫られていました。芭蕉没後ちょうど 10 年、43 歳でした。丈草の墓石が小さくて、いかにも丈草らしくていいです。


【写真No20.供養塔】

 雨が降ってきたのでホテルへ戻り、夕食は昨夜と同じ「イナムラキッチン」へ。

イナムラキッチン 大津市粟津町 8-21

 イタリア料理店です。大好きな ギネス があったので2夜通いました。料理も美味しかったです。


【写真No21.ギネス】

2016.10.29_大津から大阪

 京阪石山駅とJR石山駅の前に広場があります。
そこに芭蕉像があります。杖の大きすぎるのが少々気になる像です。

芭蕉像

 像の横には、石山寺本尊御開扉のお知らせが立っていました。


【写真No22.芭蕉像】

 琵琶湖と近江を愛した芭蕉は、大津市にある 義仲寺(ぎちゅうじ) で眠っています。


【写真No23.説明板】

      
      
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