Home > 松尾芭蕉の足跡を行く > 平成22年(2010)南光坊
四国 八十八ヵ寺 第 55 番 愛媛県今治市:別宮山(べっくさん) 南光坊 (なんこうぼう)
友人が四国八十八ヵ寺を巡っています。
南光坊の境内にあった芭蕉句碑の写真を送ってくれました。
芭蕉の句碑は、全国各地にあります。
北は北海道から、南は鹿児島県喜界島まで、芭蕉が歩いたところにかかわらず建っています。
そのことを知っていただくのもよいかと存じます。
南光坊 句碑 解説
四国に芭蕉は足を伸ばしていませんが、句碑はあります。
「物いへば 唇寒し 秋の風」の句は、
前書き、―座右の銘 人の短をいふ事なかれ 己が長をとく事なかれ―がいい言葉です。
句碑解説にある“小文庫”というのは、芭蕉の弟子 史邦 (ふみくに)の撰集「芭蕉庵小文庫」
のことです。
史邦は、芭蕉七回忌に「こがらしの身は七とせや像の皺(しわ)」と詠んでいます。
南光坊 「ものいえばくちびるさむしあきのかぜ」句碑