Home > 松尾芭蕉の足跡を行く > 平成25年(2013)伊賀上野
4月11日伊賀上野に1泊して、芭蕉生誕の地をゆっくり歩いて来ました。
前回、2003年11月に初めて訪ねたときは日帰り3時間ほどの滞在でしたから、それに
比べると今回は腰かけて辺りを見回す時間がありました。
それでも、上野市が伊賀市に名前が変わっていましたし、近鉄伊賀線は伊賀鉄道に変わっていました。
そんな中で、変わらず残っているものを感じて歩きました。
2013(h25).04.20 G.Kitoh
伊賀市_2013(h25).04.12
伊賀上野は盆地で四方を山に囲まれています。12日の朝は濃い霧に包まれていましたが9時頃にはすっかり晴れました。
芭蕉の伊賀上野時代からの弟子、服部土芳(はっとりどほう)が結んだ蓑虫庵をまず訪ね、昨日上野公園で見落とした「さまざまの事おもひ出す桜かな」の句碑を探してきました。
桜が咲いているところでは、「さまざまの・・」と言いながら辺りを見渡しこれまで歩いてきたところを思いました。
蓑虫庵(みのむしあん・さちゅうあん)
芭蕉が蓑虫庵を訪れたのは貞享5(1688)年3月11日でした。
この日は新暦では4月11日です。1日違いで蓑虫庵を訪ねることができました。
蓑虫庵
蓑虫庵解説
服部土芳(はっとりとほう・どほう)墓所
芭蕉堂内芭蕉像
「みの虫の音をききにこよ草の庵」額
蓑虫庵桜
上野公園
芭蕉は蓑虫庵を訪ねた頃に、故主蝉吟(せんぎん)の遺子探丸子(たんがんし)の別邸に招かれて「さまざまの」の句を詠んでいます。
325年前に芭蕉がこの地にいたのです。
句碑の近くから、上野城の石垣と堀を眼下に見ることができます。
「さまざまの」句碑
上野城石垣(たかいしがき)